つい1ヶ月ほど前「北京〜パリ」14000kmの行程をハイブリッドカープリウスで横断し、10月初旬に帰国した。
待ちかねたように友人からの電話。
「志村社長とアポが取れました」と夕食に招かれた。
場所は西麻布の洒落た食事処、約束の時間5分前に席についていたら、志村さんは時間ピッタリに現れた。
このとき「この人は信用できる」と確信した。

僭越だが、自己紹介させていただくと1980年、まだ日本では4WDのクルマが“トラック”と総称されていた頃「4WDは舗装道路を飛び出すクルマなんだ」と叫んで、アフリカに渡った。
パリ・ダカールラリーに日本人として初めて参戦したのだ。
ラリーはアフリカ大陸を5カ国も国境を越えて突っ走る。
あの、サハラ砂漠を「太陽と星」を頼りに縦、横断するサバイバルレースだった。
日本の6倍もある国々を駆け抜ける壮大な競技だから、多少の時間は猶予されるそんな安易な気分で砂漠に突入したが、初日の指定時間に3分遅れてペナルティーを20時間も食らい最下位に落とされる、結局この3分が致命傷となって落伍者になった。
以来、12年間“パリダカ”に参戦して時間と戦ってきた。
時間を守ることは優れた行動力と、知的な計算の上で可能になることをラリーで学んだ。
現在は、地球の環境最前線を巡る旅をしているが、大陸では時間厳守が鉄則で、時間こそが「約束」であり、守ることが「安全」に繋がり「信用」となる。

時間は人類が作り出した知的で優雅な約束事だと思っている。
だから、新たな船出をしたNSP株式会社のナビゲーター志村英雄氏の優れた行動力と、知的な計画による未来に期待できる、と確信したのである。


横田紀一郎