最近テレビを見ていると北京オリンピックの聖火リレーが妨害されている。 なぜ、平和のシンボルとも言うべき聖火がデモや暴徒に襲われるのか。 それを知るには58年前、1950年(昭和25年)まで遡らなければならない。 この年、北朝鮮軍が韓国に侵攻し、首都ソウルを占領して世界を震撼させた。 アメリカを中心とした国連軍が韓国軍をバックアップして38度線まで押し戻す。 中国、ロシアの支援を受けた北朝鮮とアメリカ軍が国境を挟んで睨み合い、 「冷戦構造」が世界を真っ二つに切り裂き、その緊張が悲劇の始まりだった。 そのドサクサに紛れ、中国軍は“チベット国”に軍事侵攻する、 人口の30%は僧侶と仏教国はダライ・ラマ14世がインドに亡命、 チベット人は国を失い中国のチベット自治区となった。 そして2008年3月、僧侶による抗議デモが引き金となって聖火が消されている。 10数年前、チョモランマのベースキャンプ標高5200mまで 4WDで登ったことがある、数人のチベット人達が案内してくれた。 クルマで一気に登るので、目はかすみ頭が締め付けられるように痛い、高山病だ。 「深く息を吸いなさい」「横になって」と気使いしてくれたチベット人の優しく 慈愛深い眼差しが思い出される。 彼らがラサの暴動に巻き込まれていないことを祈るばかりである。